就職GUIDE 08
「高卒で地元に就職」と「資格を取って有利に」の両方をかなえたい!
未来を拡げる「資格」の話
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「高卒で地元に就職」の進路を選ぶと、進学して資格を取得することができないので、「資格を取って有利に」を諦めなくてはならない… 。そんな間違ったイメージを持っていませんか?
働きながら資格を取得していける仕事が、将来のキャリアパスの幅を広げてくれます。
そもそも資格とは? what is qualification?
ひとことで「資格」といっていろいろなものがあります。
まず、どこが認定するかによって3種類に分けられます。 難易度の高い資格はキャリアアップに役立ち、合格率が低く実力の証明となる資格は採用試験や企業内の昇格試験などで有利に働きます。
国が認定する国家資格も、資格を定める法律が規制している内容によって4つに分類でき、複数の性質にまたがる資格もあります。 有資格者にしかできない仕事が法的に規定されている業務独占資格が最も強い資格といえます。
働きながらの取得も可能 Career up
普通科高校のカリキュラムに資格取得が組み込まれていることは少なく、仕事に役立つ資格を得るには進学が必要と考えがちです。
しかし、進学しなくても働きながら取得できる資格があります。受験するのに実務経験が必要となる試験もあり、職種によっては業務に必要な資格を働きながら取っていくことがキャリアアップに直結します。
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どこが認定? Certification
国が認定 国家資格
法律によって定められた資格(技能検定を含む)。
例:医師、看護師、一級・二級建築士、ボイラー技士など自治体などが認定 公的資格
国家と民間の中間的資格。その幅は限りなく広いことに留意。
例:介護支援専門員、准看護師、簿記検定、英語検定など
民間が認定 民間資格
業界ニーズのもと民間団体や企業が認定している実践的な資格。
例:診療報酬請求事務能力認定、MOS、整体師など
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なにを規定? Regulations
有資格者だけできる 業務独占資格
資格を持つ者がその業務を独占して行える資格。
例:医師、公認会計士、弁護士、美容師・理容師など
有資格者だけ名乗れる 名称独占資格
資格を持つ者だけがその肩書きを使用できる資格。
例:社会福祉士、管理栄養士、保育士など
事業に有資格者が必要 設置義務資格
特定の事業を行う際に有資格者の配置が義務付けられている資格。
例:登録販売者(薬局)、学芸員(博物館)、宅地建物取引士(不動産会社)など
※国家資格以外にも同様の設置義務資格があります。
例:介護支援専門員(居宅介護支援事業所)など
習得レベルクリアの証 技能検定
技能の習得が一定レベルと認められた者を技能士として認定。
例:ファイナンシャルプランナー(FP技能士)、ウェブデザイン技能士など